新年のご挨拶

新しい年を迎えるにあたって皆様にご挨拶させていただきます。

旧年中は皆様方に格別のご支援をいただきありがとうございます。これまで以上に地域のために貢献できる道ノ尾病院、虹が丘病院でありたいと考えております。

令和4年を振り返りますと、昨年に続き新型コロナウイルス感染症に振り回された1年であったと思います。夏から秋にかけての第7波の感染拡大の際には、県内の感染者数が過去最高となり、両病院でも感染者への対応や、職員の皆さんの休みが増えたりして苦慮いたしました。特に感染者が増えた時期に入院の制限をしたりしてご迷惑をお掛けしましたことをお詫びいたします。

令和4年12月の時点では、第8波を迎え国は行動制限を少なくして、旅行の支援を行うなど経済活動の再開に向けて大きく方針転換を図っているようです。その中でワクチン接種だけは積極的に受けるように呼び掛けています。虹が丘病院においてはBA4、BA5対応ワクチンの接種を行なっていますし、道ノ尾病院においては、副反応の少ないノババックスワクチンを県内で唯一接種を継続しております。今後は基本的な感染対策を行いつつ、通常の医療ができる状態に戻れるのではないかと願っております。

私事になりますが、昨年6月に理事長職を辞退させていただき、後任の理事長として道ノ尾病院院長の松本一隆が就任させていただきました。今後の医療法人厚生会の運営を松本一隆、クリニック院長松本俊二、虹が丘病院院長冨永雅浩が中心となって更なる発展を図っていくものと希望しております。

なお、わたくしは会長として、患者様のため、病院発展のため、微力を尽くして参りたいと考えております。今後とも皆様方のご理解、ご協力をお願いいたします。令和5年も皆様方にとってもすばらしい1年であることを心から願っております。

医療法人厚生会道ノ尾病院・虹が丘病院さらにみちのおメンタルクリニックや各事業所をよろしくお願いいたします。

道ノ尾病院 会長 松本純隆


新年の挨拶、並びに医療法人厚生会理事長就任の挨拶をさせて頂きます。

令和4年6月に、前理事長松本純隆よりの命にて理事長職に就任致しました松本一隆と申します。初代理事長松本新が昭和62年10月に死去後、松本純隆が2代目理事長として、道ノ尾病院、虹が丘病院、その他法人内事業所等の責任者として、35年余り従事してきました。その間、病床は当時の785床を維持しながらも、デイ(ナイト)ケア、福祉ホーム、サテライトクリニック(みちのおメンタルクリニック)、訪問看護ステーション、相談支援事業所、就労継続支援事業所など数か所の事業所を立ち上げてきました。さらに高齢者のためのサービス付き住宅、有料老人ホームなども開設しました。現在、道ノ尾病院、虹が丘病院両病院を中心に、前記事業所と連携しながら、多くの職員の皆様、地域医療機関、関連事業所、地域の皆様の御理解、御協力のおかげをもちまして、現在があります。前記しましたように、道ノ尾病院は、785床の大規模な精神科病院でありますが、この10数年の間で、社会のニーズに少しでも答えるために、物忘れ外来、それに伴う認知症対応病棟への改装、成人期ADHD外来、治療抵抗性統合失調症に対するクロザリル治療、m-ECT治療、アルコール依存症~減酒外来などを立ち上げてきました。これらの専門的治療は、限られたマンパワーによるもので、ニーズに対し十分ではないのかもしれませんが、今後も、精神疾患を患った方々のお役にたてるよう維持し発展していけるよう努力していきたいと思います。

一方で、2020年初頭に、新型コロナウィルス感染が始まり、感染の波を繰り返しながら、昨年2022年も終息に至ることはなく、ちょうど3年が経過しようとしています。その間、株の変化、ワクチンが打てるようになり、3年前とは違った見方をしてきていると思います。生活もwithコロナという流れで、一昨年に行われた緊急事態宣言のような行動制限はせずに、感染対策と社会活動を両立するという方向に変わってきています。ただ、いつになったらマスクをとって歩けるのか、コロナ前のように感染を気にせず行動できるものか、国民も私たち医療関係者もさすがに心身ともに疲労してきていると思います。何とか今年こそは、コロナが終息してほしいと願います。今年も御指導のほどよろしくお願い致します。